キッチンそうじの基本〜汚れについて〜

汚れの種類

キッチンの主な汚れは、(1)油、こげ汚れ、(2)水あか、(3)水まわりで発生するヌメリです。それぞれの汚れの特長を理解して、部位別に適した方法でお掃除しましょう。

各場所の汚れ

油・こげ汚れについて

汚れについて

油汚れは油を使う火のまわりだけではなく、キッチン全体に及んでいます。これは、調理時に油がオイルミスト(油を含んだ蒸気)となり、キッチン中に付着してしまうから。油は時間とともにサラサラ油→ベタベタ油→カチカチ油へと変化していき、それとともに汚れも落としづらくなっていきます。カチカチ油の状態が、いわゆるこげ汚れです。さらに、油汚れの多い換気扇などはほこりも付着し、汚れが大きな固まりとなってしまうので、簡単には落とせなくなってしまいます。

油汚れの変化

時間とともに油が結合し、落としにくいカチカチ油になっていきます。

油汚れにホコリが積もると

ホコリも油も一層落ちにくい汚れに(換気扇フィルターの拡大図)

対策と洗剤

結合したカチカチ油を切断してサラサラの状態に戻し、落としやすくするのがアルカリ性のレンジ用洗剤です。中性では、カチカチ油を細かくすることはできません。逆に、サラサラの状態であれば、食器用洗剤を薄めたものや、アルコール除菌剤でも落とすことができます。

水あかについて

汚れについて

シンクや水栓金具についた水滴が、乾いて白くなったものを「水あか」といいます。水道水にはカルシウムなどの無機物が含まれていて、水滴が蒸発する際に水道水中に溶け込んでいた二酸化炭素や酸素などと結びつき、白色の固形物ができます。そこに水がかかると、水に溶けやすい物質が流れ、炭酸カルシウムとケイ酸などの水に溶けにくい物質が残って蓄積し、水あかが形成されます。

水あかを防ぐコツ

水あかを防ぐには、シンクを使い終わったときに乾いた布で拭きとり、水滴を残さないようにすることが第一です。ついてしまった水あかは、早めに除去しましょう。

対策と洗剤

研磨材の入ったクレンザーで物理的に落とすことが有効です。クレンザーは、水あかよりも固く、材質よりも柔らかい粒子が入っているので傷をつけずに落とすことができます。

ヌメリやニオイについて

汚れについて

ヌメリ:
細菌・酵母などの微生物とそれらが増殖する際に出す、ヌルヌルした粘着物の集合体がヌメリです。

ニオイ:
発生源の多くを占めるのは生ゴミ。微生物によって食品が分解される時にニオイ物質が発生します。

対策と洗剤

ヌメリやニオイは微生物が原因です。微生物は増殖が速く、掃除をしてもちょっと油断するとすぐに発生してしまいます。発生してしまったヌメリは、スプレータイプの除菌・漂白剤やキッチンのヌメリが取れるスプレータイプのヌメリ・カビ取り剤で落とします。

豆知識 除菌

一般的には微生物(バイ菌)をとり除くことを「除菌」といいます。除菌剤を使ったり、拭き取ったり、洗い流したりと方法はさまざま。「殺菌」や「消毒」ともニュアンスが似ていますが、このふたつは医薬品や医薬部外品で使われる言葉で、「殺菌」は微生物を殺すこと、「消毒」は病原性のある微生物を殺すことを意味します。ちなみに、微生物の増殖を抑える場合には「抗菌」という言葉がよく使われます。

ヌメリやニオイを防ぐ3箇条

ヌメリやニオイの元となる微生物を増殖させるのは水分、栄養、温度の3要素。ヌメリとニオイを予防するために、次の3つに気を配りましょう。

  • 食品の汚れなどをこまめに落として栄養源を絶つ心掛けを。
  • 水分は残さないように拭きとりましょう。
  • 定期的に除菌剤を使って除菌しましょう。