ニオイの話と予防策

ニオイとは?
家庭で微生物によるニオイが発生しやすいのは、主に1.キッチンの生ゴミ臭、2.トイレのニオイ、3.寝具などの布製品のニオイの3箇所です。それぞれのニオイの性質は、次のとおりです。
- キッチン
- 微生物が食品を分解する時に、さまざまなニオイ物質が生じます。多くの場合、その発生源は生ゴミ。生ゴミの悪臭はひとつのニオイ物質ではなく、いくつかの物質が混ざったものです。
- トイレ
- ふち裏や床、壁に飛び散った尿を、微生物が栄養にして増殖する際に、アンモニアを発生させます。これが、トイレが「なんとなく臭う」原因です。
- 寝具
- 枕カバーやシーツなどについた皮脂を微生物が栄養にして増殖するときに、悪臭成分を出します。しみ込んだ汗なども、ニオイの原因になります。
寝具のニオイ発生メカニズム
寝具には汚れとして、『皮脂』。微生物としては『表皮ブドウ球菌』が付着しています。
この表皮ブドウ球菌は、皮脂を栄養にして増殖する際、皮脂を分解して悪臭成分である『アルデヒド類(炭素鎖長が8や9のアルデヒド)』を発生させます。
このアルデヒド類のニオイは、いわゆる“お父さんの枕のニオイ”に似ています。
菌が皮脂を分解して悪臭が発生 |
皮膚常在菌の表皮ブドウ球菌 |
ニオイ物質の種類
| ニオイ物質 | ニオイのイメージ | 例 | |
| 硫黄化合物 | メチルメルカプタン | 腐ったタマネギのニオイ | 野菜や卵、乾燥した尿など |
| エチルメルカプタン | 腐ったキャベツのニオイ | ||
| n-プロビルメルカプタン | 不快臭 | ||
| 硫化水素 | エーテル様臭、不快臭 | ||
| 窒素化合物 | メチルアミン | 生魚臭 | 魚や肉、トイレのなか |
| ジメチルアミン | 腐魚臭 | ||
| トリメチルアミン | 刺激のある生魚臭 | ||
| アンモニア | 刺激臭 | ||
| スカトール | 糞便臭 | ||
| 脂肪酸 | 酢酸 | 刺激臭 | 果実や野菜 |
| プロピオン酸 | 不快臭 | ||
| 酪酸 | 汗臭 | 乳製品 | |
| イソ吉草酸 | ワキガ臭、足臭 | 体臭 | |
| ケトン、アルデヒド | アセトアルデヒド | 刺激臭(接着剤様臭) | 野菜(玉ねぎ、ニラ)、寝具など |
| プロピオンアルデヒド | 刺激臭(接着剤様臭) | ||
| アクロレイン | 刺激臭(ホルマリン様臭) | ||
ニオイの予防策
微生物の増殖を防ぐため、次の4点に気を配りましょう。
- キッチンでは、食品の汚れなどをこまめにお掃除して落として、微生物の栄養源をつくらないように心掛けましょう。
- トイレでは、ふち裏、床、壁を重点的にお掃除します。
- 寝具は1週間に1回はお洗濯をして、枕カバーなどを取りかえましょう。
- 定期的に清潔キープ剤やアルコール除菌剤を使って、除菌しましょう。





