電子レンジの上手な使い方

電子レンジで上手に調理をするためには、まず電子レンジの特徴や仕組み、使う道具などについて把握しておくことが大切です。上手に使いこなして、電子レンジの達人になりましょう。

あらかじめ、電子レンジに使える道具や容器を揃えておきます。加熱時間は食品の温度や室温、容器の大きさなどによっても微妙に異なるため、コツをつかむまでは様子を見ながら短めに設定します。

電子レンジ調理にあると便利な道具&容器

あると便利な道具

電子レンジを使う際に便利なアイテムを揃えておきます。あらかじめ電子レンジに使用できる素材かどうかや耐熱温度など、表示を確認しておきましょう。

ラップ
食材の飛び散りや乾燥を防ぎます。耐熱温度が140℃以上のものを選びます。
ペーパータオル
食材の余分な水分や油分を吸収します。ぬらして使って食材に水分を補うこともできます。厚手のものは吸収量が多く、丈夫で使いやすく便利です。
オーブンシート
食材がくっつかないので仕上がりがよく、蒸気を通すので水っぽくなりません。
電子レンジ専用加熱バッグ
均一にあたためることができます。また、水っぽくなったり、油っぽくなったりすることを防ぎます。

使える容器と使えない容器

素材の耐熱性が不足していたり金属がスパーク(火花)を起こすなど、電子レンジで使える容器と使えない容器があります。購入の際には表示を確認しておきましょう。

使える容器
耐熱皿や耐熱ボウル(ガラス製やプラスチック製など)、厚手でシンプルな形の陶磁器 など
使えない容器
アルミ、ステンレス、ホウロウなどの金属製品、漆器、縁に金や銀の線や柄がある陶磁器、耐熱性のないガラス製品 など

加熱の仕方

加熱のしくみ

電子レンジは「マイクロ波」と呼ばれる波長のとても短い電波を使って食品を加熱しています。マイクロ波が食品にあたると、食品に含まれる水分子が激しくぶつかり合って摩擦熱を起こします。このため、食品の表面と内部が同時に加熱されます。

食材の量や温度と加熱時間

電子レンジの加熱時間は、ほぼ食品の重量に比例します。例えば、ご飯1杯分が1分なら2杯で2分弱、3杯で3分弱です。これは、食品の量が多くなると電子レンジのマイクロ波が分散するため、1杯あたりに当たるマイクロ波の量が少なくなるからです。また、加熱する前の食品の温度や室温、容器の種類や大きさなどによっても加熱時間が変わってきます。コツをつかむまでは短めに設定し、様子を見ながら少しずつ時間を足していくと上手に加熱できます。

食品の置き方

電子レンジの機種によって加熱効率のよい場所が異なります。一般的に、ターンテーブルのある電子レンジでは、中央から少し外れた位置の方が加熱効率のよい機種が多くあり、その場合は、食品を中央から少しずらして置いたり、一箇所にかためて置かず隙間をあけて等間隔に並べて置いたりします。最近は(特にターンテーブルがなく、庫内が平らなもの)、レンジ中央の方が加熱効率がよい機種も多いので、食品も庫内の中央に置きます。使う前に、電子レンジの取扱説明書を確認しましょう。

1つ以上の場合 2つ以上の場合

塩分に集中しやすいマイクロ波

マイクロ波は、塩分が多いところに集中しやすく、部分的に早く加熱されるので、塩分の多い食品の加熱には注意が必要です。様子を見ながら加熱時間を調整したり、途中で裏返したり、かきまぜるなどしましょう。また、魚に焦げ目をつけたいときには、塩をふって加熱すると、きれいな焦げ目ができます。

ラップの使い方

電子レンジでは、ラップはお鍋のフタのような役割をします。食品の熱が逃げるのを防いで、あたたまりやすくしたり、食品の飛び散りを防いだりします。また、水分蒸発が多い食品の乾燥も防ぎます。一方、ラップをすると水蒸気が中にこもってしまうので、揚げ物などをカラッと仕上げたいときには向いていません。

ラップをかける、かけない

調理や食品の種類によってラップをかける、かけないを区別します。

ラップをかける
蒸しもの、煮もの、カレー・シチューなど
ラップをかけない
揚げもの、焼きもの、飲みもの、汁ものなど

電子レンジの機種によっては、ラップのかけ方によって温度センサーがうまく機能しない場合もありますので、詳しくは電子レンジの取扱説明書に従ってください。

ラップのかけ方

煮ものやカレー・シチューなど、容器に入れて加熱する場合、隙間を少しあけてラップをかけます。これは、蒸しものをあたためるときにも向いています。

耐熱容器に隙間を空けてラップをかけた図

野菜などの下ゆでの際は、野菜に直接ラップをかけます。

ラップのはずし方

加熱した直後は高温になっているので、少し置いてから蒸気が手にふれないように注意してはずします。

加熱する際の食材の工夫

大きさや形

食材の大きさや厚みが違うとマイクロ波の当たり方が不均一になり加熱ムラができます。熱が均一に通るように、例えば野菜などは大きさを揃えて切ったり、ひき肉などは薄めに広げて平らにするなど工夫をしましょう。

切り目や穴を入れる

ソーセージやオクラ、ナス、丸ごとの魚など皮がついているものは加熱すると中身が膨張して破裂します。これを防ぐために、加熱前に皮に切れ目を入れておきましょう。また、タラコや卵の黄身など、薄い皮がついているものは、竹串で数カ所、穴を開けてから加熱します。

殻つきの卵、ゆで卵(殻なしも)は、破裂することがありますので電子レンジの加熱は危険です。