多くの衣料は複数の素材の組み合わせによって作られています。衣料のお手入れには、どのような素材が使われているかをチェックすることが大切です。衣料の素材を示す「組成表示」は多くの場合、「取扱い絵表示」と一緒に表記されています。
天然繊維
綿 |
| 特徴 | 丈夫で濡れても強度がある。汗や水を吸いやすい。 |
| 手入れに関係する性質 | 洗濯や漂白が容易。乾きにくく、しわになりやすい。 |
| 基本の洗剤 | 弱アルカリ性洗剤 |
| 基本のアイロンの温度 | 高(180℃〜210℃) |
麻 |
| 特徴 | 強い。滑らかで冷感がある。弾力性がない。しわになりやすく、しわになると取れにくい。 |
| 手入れに関係する性質 | 強い摩擦により毛羽立つ。 |
| 基本の洗剤 | 弱アルカリ性洗剤 |
| 基本のアイロンの温度 | 高(180℃〜210℃) |
羊毛(ウール) |
| 特徴 | 表面にスケール(うろこ状のもの)があり、縮れている。吸湿性がよく、はっすい性がある。保温性が大きい。虫害にあいやすい。 |
| 手入れに関係する性質 | 乱暴に洗濯すると繊維が絡み合って縮む。アルカリに弱い。塩素や日光で黄変し、弱くなる。 |
| 基本の洗剤 | 中性洗剤 |
| 基本のアイロンの温度 | 中(140℃〜160℃) |
カシミヤ |
| 特徴 | カシミヤ山羊の毛のこと。ウールよりも細くてやわらかく、独特のぬめりがある。保温性もよい。 |
| 手入れに関係する性質 | ニット製品は型くずれしやすい。摩擦に弱く、破れや毛玉が発生しやすい。アルカリに弱い、塩素や日光で黄変し、弱くなる。 |
| 基本の洗剤 | 中性洗剤 |
| 基本のアイロンの温度 | 中(140℃〜160℃) |
羽毛(ダウン、フェザー) |
| 特徴 | 水鳥の羽の総称。ダウンは羽軸がなく、わた毛状をしている。空気を多く含むため、非常に軽く、やわらかで保温性が良い。フェザーは羽軸がある羽で、一般的にはスモールフェザーが使われている。 |
| 手入れに関係する性質 | 日光に弱い。乱暴に扱うとフェザーは折れるなど、傷みやすい。 |
| 基本の洗剤 | 中性洗剤 |
| 基本のアイロンの温度 | アイロンはかけない |
絹(シルク) |
| 特徴 | 細くしなやかな感触で、光沢に富む。吸湿性がよい。虫害に合いやすい。 |
| 手入れに関係する性質 | 摩擦をすると光沢を失いやすい。塩素や日光で黄変し、弱くなる。 |
| 基本の洗剤 | 中性洗剤 |
| 基本のアイロンの温度 | 中(140℃〜160℃) |
再生繊維
レーヨン、テンセル |
| 特徴 | 吸湿性がある。汗や水を吸いやすい。ドレープ性がある。 |
| 手入れに関係する性質 | 水に濡れると、強度が低くなる。乾きにくく、しわになり、縮む。 |
| 基本の洗剤 | 弱アルカリ性洗剤 |
| 基本のアイロンの温度 | 中(140℃〜160℃) |
※テンセル: レーヨンよりもややしわや収縮が少ない。
キュプラ |
| 特徴 | 細くて光沢がある。吸湿性、吸水性がある。高級裏地として使われる。 |
| 手入れに関係する性質 | レーヨンよりは強いが、水に濡れると強度が低くなる。乾きにくく、しわになり、縮む。 |
| 基本の洗剤 | 弱アルカリ性洗剤 |
| 基本のアイロンの温度 | 中(140℃〜160℃) |
半合成繊維
アセテート、トリアセテート |
| 特徴 | 絹のような光沢と風合いがある。 |
| 手入れに関係する性質 | 引っ張りや摩擦などに弱い。塩素やアルカリに弱い。除光液に含まれるアセトンで溶ける。 |
| 基本の洗剤 | 中性洗剤 |
| 基本のアイロンの温度 | 低(80℃〜120℃) |
合成繊維
ナイロン |
| 特徴 | 引っ張り強度が大きい。軽く、伸縮性や弾力性がある。合成繊維の中では吸湿性、吸水性が比較的ある。 |
| 手入れに関係する性質 | 乾燥しやすく、収縮しにくい。熱に弱く、塩素や日光で黄変する。 |
| 基本の洗剤 | 弱アルカリ性洗剤 |
| 基本のアイロンの温度 | 低(80℃〜120℃) |
ポリエステル |
| 特徴 | 軽くて、基本的には強い。しわになりにくいが付くと取れにくい。吸湿性、吸水性が小さい。 |
| 手入れに関係する性質 | 乾きやすく、型くずれしにくい。熱に弱い。静電気で黒ずみやすい。 |
| 基本の洗剤 | 弱アルカリ性剤 |
| 基本のアイロンの温度 | 中(140℃〜160℃) |
※改質されたポリエステルにはデリケートなものもある。
アクリル |
| 特徴 | 軽くて、かさ高く、保温性が良い。 |
| 手入れに関係する性質 | 毛糸にしたものは毛玉ができやすく、静電気で汚れやすい。 |
| 基本の洗剤 | 弱アルカリ性洗剤 |
| 基本のアイロンの温度 | 低(80℃〜120℃) |
ポリウレタン |
| 特徴 | 軽く、ゴムのような伸縮性、弾力性がある。 |
| 手入れに関係する性質 | 熱に弱い。塩素や日光の影響を受けて強度が低下し、やや黄変する。経時劣化する。 |
| 基本の洗剤 | 弱アルカリ性洗剤 |
| 基本のアイロンの温度 | 低(80℃〜120℃) |