紳士用スーツ

ウォッシャブルスーツであれば、ポイントさえおさえれば家庭で簡単にお洗濯できます。

袖にタオルを詰めて型くずれを防ぎます。上着とズボンは一緒に洗います。

洗い方の手順

洗う前に

取り扱い絵表示を見て、家庭で洗えるかどうか確認します。
洗濯機マークや手洗いマークの場合
→家庭で洗えます。
洗濯機マーク 手洗いマーク
水洗い不可・ドライマークの場合
→家庭では洗えません。クリーニング店へ依頼しましょう。
水洗い不可・ドライマーク
  • ウォッシャブルスーツは家庭で水洗いできるものと、クリーニング店で水洗いできるものに分かれます。表示などで確認しましょう。
  • 衣料についていた洗い方の説明書や、取り扱い絵表示の裏などの注意書きも確認しておきましょう。
適切な洗剤を選びます。
色あせや型くずれを防ぐおしゃれ着用洗剤がおすすめです。
目立つ汚れがある場合は前処理をします。
衿や袖口にはえりそで用の部分洗い剤、裾にはドロ黒ずみ用の部分洗い剤、食べ物のシミがある場合はしみ用の部分洗い剤か液体酸素系漂白剤をつけて軽くたたきましょう。

衣料の取り扱い絵表示に「中性」と記されている場合、衿、袖、裾の汚れにはおしゃれ着用洗剤の原液をつけて処理しましょう。

洗濯じわを防ぐために、上着の袖にタオルを詰めます。
浴用タオルを1枚ずつ丸め、片方の袖に3〜4枚ずつ詰めます。パンパンに詰めすぎないのがコツ。
上着とズボンは別々に洗濯ネットに入れます。
上着
衿は折らないようにして、身頃の下半分を後ろに折ります。袖を軽く曲げて大きめの洗濯ネットに入れ、上着の形を平らに整えます。
身頃の下半分を後ろ側に折り、袖は軽く曲げて洗濯ネットへ。

身頃の下半分を後ろ側に折り、袖は軽く曲げて洗濯ネットへ。

ズボン
ファスナー、ボタンをとじてセンターラインを合わせ、2つ折りにしてから入れます。洗濯じわや型くずれを防ぐために、上着のボタンははずして洗濯ネットに入れます。

洗う

洗濯機でやさしく洗います。
手洗いコースやウォッシャブルスーツ洗いコースで、水温30℃以下の水で洗います。お洗濯によって色の違いがでないように、上下一緒に洗いましょう。

洗濯機にズボン→上着の順に重ねて入れると、上着の重みでズボンの洗濯じわが防げます。入れるときには、たたんだ形をくずさないように注意しましょう。

柔軟仕上げをします。
柔軟剤には、なめらかにするほかに、洗濯じわを減らしたり、香りが長続きして汗のニオイや食べ物のニオイがつくのを抑える効果のあるものもあります。目的に応じて使い分けましょう。
短時間で「脱水」します
洗濯じわや型くずれを防ぐために、脱水時間は短めにしましょう。

干す

形を整えてハンガーにかけます。
洗濯じわを防ぐため、脱水後はすぐに取り出します。上着、ズボンは以下のポイントをおさえて干しましょう。
上着
袖に詰めたタオルを取り出し、厚みのあるハンガーにかけます。細いハンガーを使う場合は、タオルを巻きつけて厚みを持たせましょう。衿は立てずに着用時と同様にして干します。
細いハンガーを使う場合は、タオルを巻いてハンガーに厚みをつける。
ズボン
左右の折り目を合わせて、ズボンハンガーに吊り下げます。
センターラインをくずさないようにズボンハンガーに吊り下げて干す。

センターラインをくずさないようにズボンハンガーに吊り下げて干す。

もっとキレイに仕上げるためには

縮んだ縫い目を軽く引っ張り、縦・横・斜めに引っ張りながら形を整えます。衿や身ごろ、ズボンを手のひらに挟んでパンパンとたたいてしわをのばします。

縦・横方向に軽く引っ張ってしわをのばす

縦・横・斜め方向に軽く引っ張ってしわをのばす

日陰に干します。
衣料の変色や傷みを防ぐために、風通しのよい場所で陰干しします。

回転式乾燥機による乾燥はできません。

アイロンがけ

ウォッシャブルスーツはしわが気になるところをかけるだけでも、結構キレイになります。

適切な温度と方法を確認します。
取り扱い絵表示を確認し、素材に合わせて温度を設定してかけましょう。
基本はスチームアイロンで、縫い目やラインは霧吹きをしてドライアイロンをかけます。
合成繊維混紡の紳士スーツは温度に注意しましょう。

テカリを防ぐために、あて布をしましょう

アイロンがけのとき、力を入れてこするとテカリが出てしまいます。テカリを防ぐために必ずあて布をし、軽くおさえるようにしてかけましょう。前身ごろや衿には、芯地やポケットがついているため布が重なっている部分があります。アイロンを強く押しつけるとテカリが出てしまうので、気をつけましょう。

ポイントをおさえてアイロンがけします。
上着
後ろ身ごろは、裏側から縫い目に沿ってかければあて布がいりません。表からかけるときは、あて布をしましょう。
前身ごろや衿にはあて布をして、アイロンを浮かし気味に、強く押しつけず表面をなでるようにかけます。こうすると、テカリにくくなります。
身ごろは、右前身ごろ→後ろ身ごろ→左前身ごろの順でかけます。
肩は足つきアイロン台の角を利用するか、バスタオルの馬(バスタオルを丸めたもの)を詰めてかけると、キレイに仕上がります。浴用タオルの馬は袖のアイロンがけにも使えます。
袖に丸めたタオルを入れると折り線がつかずに仕上げられる。

袖に丸めたタオルを入れると折り線がつかずに仕上げられる。

衿は折山を平らに広げてかけましょう。折ったままでかけるとラペル(前衿)のふくらみがなくなって、貧弱な印象になってしまいます。後ろの衿ぐりは、折目に沿って左右から中心に向かって半分ずつかけます。

衿は折山を平らに広げてかけましょう。
ズボン
ポケット袋は裏からアイロンをかけます。
ウエストまわりは足つきアイロン台の角を利用したり、タオルの馬,(タオルを丸めて馬状にしたもの)を詰めてかけます。
腰の部分にタオルの馬を入れ、タックを整えてからあて布をしてかける。

腰の部分にタオルの馬を入れ、タックを整えてからあて布をしてかける。

タックは整えて平らに置き、アイロンがけします。
タックを整えて平らに置いてアイロンをかける。

タックを整えて平らに置いてアイロンをかける。

センターラインは裾の脇縫いを合わせて決めます。
ラインは脇の縫い目を合わせるのが大事。

脇の縫い目を合わせるのが大事。

片足ずつ、内側→外側の順にかけます。

ウール素材の場合は

ウール素材はスチームアイロンでアイロンがけしましょう。縫い目やラインは霧吹きをかけてからドライアイロンをかけると、ぱりっと仕上がります。

おせんたくしないときのお手入れ法

ブラッシングしましょう。
帰宅後、上着とズボンを別々のハンガーにかけて室内に放置し湿気を飛ばします。
乾燥後は洋服ブラシでブラッシングします。生地の目に沿って、ブラシの毛先で払い出すように細かくかけます。
スーツをしまう前に、汚れがついていないか「汚れチェック」をしましょう。シミがついていたら、シミ抜きをします。
しわ取り消臭スプレーでニオイとしわを取ってリフレッシュしましょう。
着用後にしわ取り消臭スプレーをしっとりする程度にスプレーし、しわの部分を縦・横・斜めに軽く引っ張りながらしわをのばします。乾燥後に収納します。乾燥すればニオイもしわも取れて、気持ちよく着用できます。